世界の頂点には届かなかったものの、FPSというジャンルでは先進国である台湾などと互角に戦い、準優勝という結果を残した日本代表「Racpy」。ここでは熱戦を戦い抜いた選手たちのコメントをご紹介する。彼らの戦いを見届けた、日本運営チームスタッフからのコメントもあわせてお届けしよう。
※選手名のあとの[ ]は、読み方/日本代表決定戦時のコードネームです。

Rkp [アールケーピー/(R)-Rkp->]
今大会ではGama Bearsを倒せたのが大きかったですね。最初はみんな緊張していたのですが、得意のDesert Campでプロチームに勝てたことで、うまく乗っていけました。最終的な結果は2位でしたが、それでも本当に嬉しかったです。
こういう機会を通じて外国の選手たちと話ができたのは、とても良い経験でした。あと、大会中、会場でサインや握手、写真撮影など多くの人に頼まれたことにも感動しました! 運営の皆さん、日本で応援してくださった皆さん、ありがとうございました。
運営チームより
クネクネとしたムービングで敵弾をかわす、まさしくトリックスター。その素顔はシャイで、選手紹介用VTRの撮影時でも何度かNGを出していた。そんな彼だが、Horeいわく「本調子が出れば、まず彼に1対1で勝てる相手はいないです。動きがヤバい」とのこと。

Hore[ほれ/(A)-Hore->]
とにかく会場の大きさに驚きました。「こんな大舞台でSFやれるのかーッ!」とワクワクしてましたが、なぜか緊張は全然しませんでしたね。予選突破できたときは本当に嬉しくて、ベットで5回くらい跳ねてバクテンして左腕を痛めかけました(笑)
決勝の相手であったWayi Spiderは強かった。決定力、作戦、そして連携力をさらに磨かないと勝てない相手でした。でも、2位という結果は日本のFPS界にとって快挙ですし、とても嬉しいです。
運営スタッフの皆さん、日本で応援してくれた皆さん、機器サポートのSteelSeriesさんに感謝です。ありがとうございました!
運営チームより
ブース内で他の選手から報告を受け、指示を飛ばす司令塔。その落ち着きと聡明さで日本代表を引っ張った。決勝トーナメントの朝に「もっと報告を細かく欲しい」と、他の選手たちに話していたのが印象的。状況を客観的に把握し、即時に判断できる彼は、まさしく日本の司令塔と言える。

Kids [キッド/(C)-Kids->]
海外行くのは今回が初めてでした。台湾は、見た感じだと日本と雰囲気似てる気がしました。台湾に居た時は、思ったよりハードスケジュールで、毎日かなり疲れました(笑)
1日目の試合は思ったよりは緊張しなかったですが、かなり当たらなくて焦りました。でもなんとか決勝トーナメントへ進めてホッとしました。
2日目は1日目よりはまだましに当たりました。アメリカ戦ではすごく上手く勝てたので気持ちよかったです。決勝はかなりきつかったです。まだまだレベル上げないと勝てないと思いました。
来年の世界大会へ出れたら出たいと思ってるので、次こそは優勝したいと思います!
運営チームより
日本代表のムードメーカーであり、自由奔放な発言で仲間を笑わせる。運営チームのスタッフにも積極的に話しかけ、日本代表とスタッフの間にあった壁をすぐに吹き飛ばしてしまった。そんな彼も試合では表情が一変する。幾多の激戦で実力を見せつけた彼は、まさしくチームのエースだろう。

SpyGea[スパイギア/(P)-SpyG->]
世界大会は2位という結果になりました。日本は韓国や台湾に劣っていると思われがちですが、今回の結果で十分通用すると証明できたと思います。日本の皆様の応援がなかったら、この結果はなかったと思います。応援してくださってありがとうございました。
今後は、打倒Wayi Spiderを目標に練習に励みたいと思います。
大会の感想としては、何より会場が広い! 写真などでは伝わりきらないくらい広いですね。あとすごくアウェイです(笑) 今までにない緊張感でした。なんだかんだで、とても楽しかったです。
運営チームより
今回の大会でもっとも活躍し、注目されたのが彼だろう。実況や解説でもたびたび彼の名が挙げられ、MVP候補と言っていいほどの活躍であった。ビジュアル系バンドを思わせる甘いマスクのためか、会場内ではたくさんの観客からサインを求められ、身動きできない状態になっていたことも。

Yuti [ゆち/(Y)-Yuti->]
とりあえず一番後悔したのはサインの練習をしていなかったことです(笑) あんなにファンの熱気がすごいとは思いませんでした。何十枚書いたことか。あと写真撮影なども良い経験でした。
優勝したWayi Spiderは本当に強かった。今のメンバーで、もう何年か練習しないと追いつけないくらいの力を感じました。
最後に、応援してくれた皆さん、ありがとうございます! 皆さんのおかげで2位という結果を残せました。JSFは十分世界に通用します。もっと日本のレベルを上げて、来年は優勝しましょう!
運営チームより
台湾では中高生ぐらいの女の子から抜群の人気を誇ったチームリーダー。昨年も日本代表として世界大会に参加しており、世界に対する思い入れがもっとも強い。前回は司令塔として世界大会に挑んだが、今回はアタッカーとして参加。得意のM4で、前線の敵を切り崩すさまは、本当に頼もしい。
2日間にわたって開催された世界大会の最終結果は以下のとおり。
なお、MVPには優勝チーム「Wayi Spider(台湾A)」のSammy選手が選ばれた。
■1日目:予選リーグA最終結果
− | 台湾A | 韓国 | フィリピン | アメリカ | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
台湾A | − | × 2-6 | ○ 6-2 | ○ 6-3 | 2勝1敗:決勝トーナメント進出 |
韓国 | ○ 6-2 | − | ○ 6-3 | × 2-6 | 2勝1敗 |
フィリピン | × 2-6 | × 3-6 | − | × 3-6 | 0勝3敗 |
アメリカ | × 3-6 | ○ 6-2 | ○ 6-3 | − | 2勝1敗:決勝トーナメント進出 |
■1日目:予選リーグB最終結果
− | 台湾B | 中国 | 日本 | タイ | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
台湾B | − | ○ 6-1 | × 4-6 | × 4-6 | 1勝2敗 |
中国 | × 1-6 | − | × 4-6 | × 3-6 | 0勝3敗 |
日本 | ○ 6-4 | ○ 6-4 | − | × 4-6 | 2勝1敗:決勝トーナメント進出 |
タイ | ○ 6-4 | ○ 6-3 | ○ 6-4 | − | 3勝0敗:決勝トーナメント進出 |
■2日目:決勝トーナメント最終結果
■総合順位
優勝 | 台湾A |
---|---|
準優勝 | 日本 |
3位 | タイ |
4位 | アメリカ |
5位 | 韓国 |
6位 | 台湾B |
7位 | 中国 |
8位 | フィリピン |