スベシャルフォース SPECIAL FORCE

壮行会レポート Send-Of Game Report

11月6日より開催される世界大会に向け、鍛錬を重ねる日々を送る日本代表クラン「Racpy」。すでに日本トップのスキルを持つ彼らだが、さらにその実力を磨き上げるべく、スペシャルフォース運営チームは2つの凄腕クランをスパーリングパートナーとして用意した。ここでは「壮行会」と銘打って開催された、2つのクランと「Racpy」との熱戦の模様をお伝えしよう。

挑戦者紹介━━2つの凄腕チームとは?

壮行試合は計2回行われた。9月26日に開催された初戦の対戦相手がクラン「Kr-Gaming」、10月17日に開催された2回戦の対戦相手がクラン「ITBANK」である。

Racpyへの刺客━━「Kr-Gaming」

スペシャルフォース運営チーム自らが、非公式大会などの結果をもとにして選抜した、精強プレイヤーぞろいのクラン、それが「Kr-Gaming」である。日本代表クラン「Racpy」の打倒=「Kr(Kill Racpy)」を旗印として掲げた彼らは、果たして下克上を果たせるのか、それともその栄光への踏み台となるのか!?

世界の壁━━「ITBANK」

2007年に開催された第2回世界大会を制して世界最強の座に就いたクランが、韓国代表「ITBANK」である。韓国のスペシャルフォースプレイヤーたちにとって、あこがれの存在である彼らは、間違いなく世界有数の実力の持ち主。世界の頂点を窺う「Racpy」にとって、絶対に超えなければならない壁なのは言うまでもない。

対戦ルールと使用MAP

壮行試合は5vs5のチームマッチで行われた。5ラウンド先取でクラン戦を行い、試合後に赤チームと青チームを入れ替えてもう1セットを実施。MAPは「ベイエリア」と「デザートキャンプ」を使用し、計4セットの対戦で勝敗が決することとなる。また、使用可能アイテムの制限は、世界大会本戦に準じる形となった。

MAP紹介:ベイエリア

赤チームが脱出ポイントである潜水艦を目指し、青チームがそれを防ぐ、脱出モードのミッション。「Racpy」にとっては、比較的苦手なMAPであるとのこと。

両チームの基本戦略:
赤チーム側はスタート地点1から出撃し、M18_Smoke(発煙手榴弾)で敵の攻撃を妨害しつつ倉庫2付近まで前進。その後、小部屋3周辺を徐々に制圧しつつセンター4をめざすことになる。
一方、青チーム側は5からスタートし、小部屋に移動して敵を狙撃。その後は、センターで潜水艦6への道を固める形をとる。センターをめぐる攻防が、勝敗のカギを握るだろう。

MAP紹介:デザートキャンプ

装甲車や車両基地を守る青チームに対し、赤チームが爆弾を設置して破壊することをめざす、爆破モードのミッション。「Racpy」がもっとも得意なMAPである。

両チームの基本戦略:
赤チーム側は1、青チームは2からスタートし、M18_Smokeで敵からの狙撃を妨害しつつ前進するのが基本セオリー。
戦いのポイントは、爆薬をセット可能な上設置地点3と下設置地点4、そしてその2つをつなぐセンター5。これらの3方向に、どう戦力を分配するかによって、勝敗が大きく左右されるだろう。敵の動きを読む能力が問われるMAPである。


壮行会第1回:「Kr-Gaming」戦結果リポート

9月26日に開催されたクラン「Kr-Gaming」との対戦。この対戦は「Kr-Gaming」側の要望により、ロード時間を調整するため、1ラウンド目はお互いに一度自爆したうえで、1-1の状態から対戦がスタートすることとなった。
※以下のリポートのラウンド数には、この自爆分はカウントされていません。

ベイエリア:第1試合【赤:Kr-Gaming/青:Racpy】

第1試合は「Kr-Gaming」が攻撃側(脱出側)、「Racpy」が防御側を担当。
安定した守りで1、2ラウンドを先取した「Racpy」に対し、3ラウンド目、「Kr-Gaming」は速攻を仕掛けるも攻めきれず敗北。乱戦となった4ラウンド目は、Kr.Tethysが個人技で劣勢を逆転し、最後は(R)-Rkp->との一騎打ちにまで持ち込むも、惜しくも敗れ、これで「Racpy」の4-0である。5ラウンド目、後のない「Kr-Gaming」に対し、「Racpy」は強攻策を選択。センター周辺の攻防に打ち勝った「Racpy」が戦いを制し、第1試合の勝利を決めた。
「Racpy」が比較的苦手とするMAPだが、それをみじんも感じさせない戦いぶりを見せつけた一戦であった。

【Result】Racpy 5-0 Kr-Gaming

ベイエリア:第2試合【赤:Racpy/青:Kr-Gaming】

攻守入れ替わった第2試合は、序盤から「Kr-Gaming」が逆襲する展開となった。「Racpy」は3ラウンド続けて落としたあと、何とか2ラウンドを取り返して2-3とする。続く6ラウンド目、乱戦の末に1人対3人の劣勢となった「Racpy」だが、ここで(A)-Hore->の卓越した個人技が炸裂する。Flashbang(閃光手榴弾)やM18_Smoke(発煙手榴弾)などの投擲アイテムを的確に放って「Kr-Gaming」を翻弄し、勝敗を3-3に戻したのである。
その後、勝敗を4-4としての最終9ラウンド目では(P)-SpyG->のポジショニングが冴え、スナイピングで「Kr-Gaming」の守りを崩す。ここを足場に突破した「Racpy」がラウンドを制し、この試合の勝者となった。

【Result】Racpy 5-4 Kr-Gaming

デザートキャンプ:第1試合【赤:Kr-Gaming/青:Racpy】

ここからは戦場を「デザートキャンプ」に移しての、爆破モードミッションとなる。第1試合では、「Kr-Gaming」が攻撃側(爆破側)、「Racpy」が防御側を受け持つこととなった。
1ラウンド目を「Kr-Gaming」が先取するも、以降はこのMAPを得意とする「Racpy」の実力が炸裂。3ラウンド目には(A)-Hore->がトリプルキルを決めるなど、4ラウンドを続けて獲得した「Racpy」が4-1とリーチをかける。
6ラウンド目、「Kr-Gaming」は上設置地点を全力で狙うとみせかけて「Racpy」の主力をおびきよせ、その隙にKr.Frenzyが単独で下設置地点への爆薬設置を成功させる。だが、上設置地点の敵をせん滅した「Racpy」が素早く戻って解除に成功し、結局このラウンドも「Racpy」が獲得。第1試合は5-1で「Racpy」の圧勝となった。

【Result】Racpy 5-1 Kr-Gaming

デザートキャンプ:第2試合【赤:Racpy/青:Kr-Gaming】

「Racpy」が攻撃、「Kr-Gaming」が防御と、立場を変えての「デザートキャンプ」第2試合。ここまで3試合を落として後がない「Kr-Gaming」は、「Racpy」に食らいついて互角の戦いを見せる。かくして戦いは一進一退をくり返す好勝負となった。
7ラウンド目が終了した時点で、「Kr-Gaming」は「Racpy」に3-4と、この試合初のリードを許す。だが8ラウンド目には、爆薬設置を試みる(C)-Kids->をKr.Tethysが見事な狙撃で阻止するなど、「Racpy」の攻撃をうまく押し流して4-4のイーブンに持ち込むことに成功。そして迎えた9ラウンド目、3つのルートに戦力を振り分け守る「Kr-Gaming」に対し、「Racpy」はセンタージープ周辺に戦力を集中。抵抗する「Kr-Gaming」を押しつぶしてラウンドを取った「Racpy」が、第2試合の勝利を決めたのである。

【Result】Racpy 5-4 Kr-Gaming

総括

クラン「Kr-Gaming」との戦いは、終わってみれば「Racpy」の4連勝という一方的な結果となった。とは言え、「Kr-Gaming」が弱かったわけではない。これは「Racpy」というクランが、今の日本で頭1つ抜きん出た実力の持ち主であることを知らしめた結果ということではないだろうか。


壮行会第2回:「ITBANK」戦結果リポート

10月17日に開催されたクラン「ITBANK」との対戦は、韓国側のサービスを利用する、いわばアウェイでの対戦となった。通信状態も良好とはいえず、過酷な戦いであるが、世界トップとの対決を前に「Racpy」の士気は高い。

ベイエリア:第1試合【赤:ITBANK/青:Racpy】

第1試合は「ITBANK」が攻撃側(脱出側)、「Racpy」が防御側を担当。投擲技術には絶対の自信を持つ「Racpy」だが、それに勝るとも劣らない「ITBANK」の的確な投擲の前に、苦戦を強いられる展開となった。
一進一退の攻防が続きながらも、「Racpy」が4-2と王手をかけた7ラウンド目。センター付近で激しい攻防が繰り広げられるなか、側面からするりとITBanK_スワンが脱出ポイントに滑り込み、「ITBANK」がラウンドを制する。さらに8ラウンド目には、センター裏の倉庫に戦力を集中させた「Racpy」に対し、左右から「ITBANK」が強攻突入。「Racpy」を全滅に導き、ついに4-4のイーブンに勝敗を戻した。
だが反撃もここまで、9ラウンド目を制した「Racpy」が「ITBANK」を振り切り、この試合の勝者となったのである。

【Result】Racpy 5-4 ITBANK

ベイエリア:第2試合【赤:Racpy/青:ITBANK】

「Racpy」が攻め、「ITBANK」が守る第2試合。だが、この試合は一方的な戦いとなった。
M67_Grenade(攻撃用手榴弾)の大量投擲から攻めかかる「Racpy」に対し、「ITBANK」は素早い反撃で圧倒。3ラウンド目、防御網の間隙を突いて(C)-Kids->が脱出ポイントに飛び込み1本取り返すも、以降の戦いでは、陣地を固める戦略にシフトした「ITBANK」の堅い守りに阻まれる。そのまま「ITBANK」が残りのラウンドをすべて制して試合の勝者となった。

【Result】ITBANK 5-1 Racpy

デザートキャンプ:第1試合【赤:Racpy/青:ITBANK】

「デザートキャンプ」に戦場を移しての第1試合は、「Racpy」が攻撃側(爆破側)、「ITBANK」が防御側を受け持っての戦い。序盤は「ITBANK」が優勢も、「Racpy」がじわじわと追い上げ4-3と逆転する。だが8ラウンド目を「ITBANK」が制し、勝敗はまたしても最終9ラウンドにもつれ込んだ。
下設置地点での両軍入り乱れての交戦ののち、生き残ったのは「Racpy」2名、「ITBANK」が3名。劣勢に立たされたかに思われた「Racpy」だが、不運にもここでIT BanK_MadGuyが投げ込んだM67_GrenadeがITBanK_コベンを巻き込んでしまう。数的優位を失った「ITBANK」の生き残り2名を(A)-Hore->が倒し、ラウンドを制した「Racpy」の辛勝となった。

【Result】Racpy 5-4 ITBANK

デザートキャンプ:第2試合【赤:ITBANK/青:Racpy】

ここまでの3試合では「Racpy」が2勝1敗と優位に戦いを進めていたが、攻守入れ替わっての最終戦となった「デザートキャンプ」第2試合では、「ITBANK」がその底力を見せつけた。「Racpy」の予想を上回る果敢な攻めを展開し、アグレッシブな動きで終始「Racpy」を翻弄したのである。
「ITBANK」の4-0で迎えた5ラウンド目。ストレート負けは避けたい「Racpy」は懸命の守りを見せるが、IT BanK_ヒョンソンが隙を突いて下設置地点に到達、爆薬の設置に成功する。IT BanK_ヒョンソンを倒した「Racpy」の生き残り2名が解除に向かうも、タッチの差で果たせず。結局このラウンドも「ITBANK」が勝利し、ストレートで試合の勝利を決めたのであった。

【Result】ITBANK 5-0 Racpy

総括

相手はかつて世界の頂点を極めた強豪「ITBANK」、しかもアウェイでの戦い。このような悪条件のなか、苦戦しつつも最終的には2勝2敗という互角の勝負に持ち込んだことは、これから世界大会という大舞台に臨む「Racpy」に、大きな自信をもたらしたのではないだろうか。


リプレイデータをCHECK!

「Racpy」と「Kr-Gaming」による、壮行試合第1回の対戦を収めたリプレイデータをお届けする。日本トップのテクニックを、ぜひ改めてチェックしてほしい。

リプレイデータをダウンロードする
リプレイデータの見方

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、『スペシャルフォース』のインストール先のフォルダにコピーしてください。インストール先を変更されていない場合は、下記のどちらかのフォルダになります。
C:\Hangame\JAPANESE\j_specialf\data\save
C:\HanPurple\j_specialf\data\save

リプレイデータをフォルダにコピーしたらゲームを起動し、画面上部のメニューから「リプレイ」を選択してください。リストに表示されたリプレイデータを選択するとリプレイが再生されます。

スペシャルフォースリーグ SPECIAL FORCE LEAGUE

SF ムービーリーグ 2009

世界大会とは ABOUT世界を跨いで行われる「SF World Championship」の概要とルールをご紹介いたします!

GO

世界大会2008 MOVIE/SCREENSHOT

2008年11月22日に上海で開催された「世界大会2008」。世界の強豪たちを相手に日本代表は2勝を挙げ、堂々の5位となった。 GO

※ハンゲームは Microsoft Windows および Microsoft Internet Explorer 7.0でご利用ください

© 2009. NHN PlayArt Corp. All Rights Reserved.