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世界大会レポート WORLD CHAMPIONSHIP report

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2日目:決勝トーナメント

決勝トーナメントはタイ、日本、アメリカ、台湾A(Wayi Spider)の4チームで争われた。
1試合は14ラウンドで、8ラウンド先取で勝利。2試合先取したチームが対戦に勝利することになる。

決戦前の一幕

朝。会場に向かうバスのなかで、Horeが「今日の俺たち、最高に調子が良くない?」と、Racpyの仲間たちに語りかける。その表情は自信に満ち、前日のタイ戦の敗戦によるかげりは一切見えない。
その言葉が呼び水になったのか、他の選手たちも「優勝できるんじゃない?」「負ける気がしない」と口にし始める。最後にSpyGeaが「優勝っていうより、とりあえず勝ちてぇ!」と一言。勝利に飢えたその一言が、何より日本代表の現在の心境を物語っていたのかもしれない。

世界大会の模様はTV中継されるため、場内にはメイク担当が控えている。スケールの大きいイベントならではの、試合前のひとコマである。

アメリカチーム戦2試合目の最終戦、SpyGeaはテラスから驚異的なダブルキルを決めるなど、スナイパーとしての実力を世界に見せつけた。

準決勝 日本vsアメリカ

グループAをトップで通過したアメリカは、後半になるほど調子を伸ばしてくるチームである。昨年、日本チームは5位決定戦でアメリカチームを下しているが、今回の彼らは優勝候補の韓国を6-2で下すなど、かなりのレベルアップが見て取れる。油断のならない相手であった。
そんなアメリカチームを相手に、1試合目、Racpyは1stラウンドから飛ばす。すさまじい勢いでラウンドを先取すると、その流れのまま、電光石火の勢いで5ラウンドを連取したのである。要所を締めたのは好調のスナイパーSpyGea。この試合でもSpyGeaは健在だ。
しかしアメリカも負けじと、調子を出し始める。2本取り返したところで攻守が交代し、さらに2連勝して5-4まで盛り返す。追われる展開となったRacpyだが、Horeの活躍もあって続く10thラウンドを取り返すと、そのまま3連続でラウンドを奪取し、8-4で1試合目を制した。
続く2試合目は、Racpyがもっとも得意とするMAP「Desert Camp」。このMAPでの彼らは、まさしく圧倒的な力を発揮する。8-0とストレートでアメリカチームを撃破し、決勝進出を決めたのであった。

準決勝のもう一方は、台湾A「Wayi Spider」とタイチームによる一戦。この激戦を制したWayi Spiderが、決勝でRacpyと雌雄を決することとなる。

5人はアイドル!?

プロチームが存在するなど、「eスポーツ」が根付いている台湾などの国では、トッププレイヤーは一流スポーツ選手のようなステイタスを持つ存在である。
決勝に進んだRacpyのメンバーもまた、台湾の女の子や少年プレイヤーからサインや写真を求められる人気振り。特に人気なのがYutiで、女の子グループの1人がYutiと腕を組むと、周りから黄色い歓声が上がる。アイドルグループのような扱いに、選手たちはとまどいながらも応えていた。

少年にサインを求められるSpyGea。

ファンの女の子と記念撮影するYuti。

Wayi Spiderへの応援は、大会スタッフが音頭を取ってのもの。観客も大きく沸き、その歓声がRacpyへプレッシャーとしてのしかかる。

世界大会は台湾中に生放送され、スポーツニュースでもサッカーや野球などと同列で扱われている。司会者も台湾ではおなじみの人気者なのだ。

Wayi Spiderとの対戦に臨むRacpy。苦戦の中でも闘志を失わずに挑んでいく。

果てしなく高い壁として、Racpyの前に立ちはだかったWayi Spider。特にSammy(右から2番目)は、大いにRacpyを苦しめた。

決勝 日本vs台湾A(Wayi Spider)

台湾代表の「Wayi Spider」は、Gama Bears同様、オンラインゲームパブリッシャー「Wayi」が擁するプロチームだ。加えて今大会の主催を「Wayi」がやっていることもあり、圧倒的なホームアドバンテージを持つ。何しろ会場に詰めかけた観客のほとんどが彼らの応援であるのに加え、大会スタッフ自らが応援の音頭を取っているのだ。
観客たちが歓声を上げて見守るなか、RacpyとWayi Spiderの選手たちが会場に入場する。決勝戦という場に対する不安、そしてアウェイというプレッシャーの中、ついに最後の戦いが始まった。

1stラウンド目はあっという間だった。Wayi Spiderの勝利に会場は沸き上がる。人数的には相手の1/100に満たない日本応援団も、負けじと応援の声を上げる。
だが、両者の差は明らかであった。撃ち合いで勝てず、重要ポイントへの移動も的確に妨害される。
Wayi Spiderは対Racpyの作戦を周到に立てていたのだ。これまでのRacpyの戦い方を分析し、数的優位を与えない。良いポジションを取らせない。これがプロなのかと思わせる、徹底的な実力差を見せつける。
結果、1試合目は1-8の惨敗となった。「まだまだー!」と、悲痛なまでの声を上げる日本応援団。

2試合目は戦場を変え、Racpyが得意とする「Desert Camp」での戦い。これまで数々の勝利をもぎ取ってきたこのMAPに、日本応援団はいちるの望みを託す。
1stラウンド、ムードメーカーのKidsが、この流れをどうにか変えたいと前線で気を吐く。
何とかしたい。何とか変えたい。勝利が欲しい。そう渇望するKidsが勝利をもぎ取った。
得意の「Desert Camp」における先勝は、仲間たちにも大きな勢いをもたらし、勢いに乗ったRacpyは2ndラウンドも奪取。いける。そんな思いに、1試合目で自信を失っていた顔に生気が戻りつつあった。

しかし、Wayi SpiderのエースSammyが、芽吹き始めた希望の芽を撃ち抜く。そこから6ラウンド連続の敗戦で2-6。一気に1試合目と同じ展開に持ち込まれる。
どうにかしなければ。選手も、そして日本応援団も、全員が心から焦りを感じていた。このままで終わりたくない、まだ戻せる、まだ闘える……。

9thラウンド。それまでRacpyを苦しめ続けてきたSammyを、SpyGeaのPSGの一撃が撃ち抜く。これまでの試合ではその存在感を見せつけてきたSpyGeaだが、この決勝戦ではWayi Spiderの周到な対策に封じられ、まったくと言っていいほど活躍を許されなかったのだ。SpyGeaの復活で蘇るRacpyは、ここから連続でラウンドを奪取し、台湾側応援団は静まり返る。
11thラウンドを落とすも、続く2ラウンドを連取し、ついに6-7までWayi Spiderを追い詰める。

しかし、運命の14ラウンド。開始早々、Wayi SpiderのPoloがRkpをヘッドショットで撃ち抜く。それを合図に、日本に向けて一斉攻撃を始めるWayi Spider。Rayが前線に飛び出し、それに続いてWizも走り出す。激しい銃撃に、1人ずつ倒れていくRacpyの戦士たち。
最後に残ったKidsの体力が尽きた瞬間、Wayi Spiderの大会2連覇が決まった。

世界を席巻した「ういっしゅ」!?

「JS(Japan Style)」とともに、(何故か)世界大会の会場を席巻してしまったのが「ういっしゅ」のポーズ。選手の1人が選手紹介VTRにてこのポーズをとってしまったことから、気がつけばRacpyの決めポーズに昇格し、そして彼らの躍進とともに場内のあちこちでこのポーズが……。こういう予想の斜め上をいく事件が起きるのも、またイベントの醍醐味というもの……なのか?

会場でのひとコマ。ファンの少年との記念撮影は、もちろん「ういっしゅ」で。

リスペクトするSammy選手と、エンディングパーティでのツーショットでも「ういっしゅ」。

パーティの集合写真でも「ういっしゅ」。しかし司会者さん、ノリノリですね。

戦い終わって、日本チームと日本スタッフ一同で「ういっしゅ」。お疲れさまでした!

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